アメリカで35年暮らした僕が妻の田舎に移住して見つけた人生でいちばん大切なこと

マックス桐島 著

株式会社 実務教育出版

アメリカで35年暮らして、妻の田舎に移住して見つけた、人生で最も大切なこと。
日本人でさえ忘れかけている日本と日本人のすばらしさ。妻との最後の日々を横糸に、南国での日本再発見の日々を縦糸に紡ぐ、涙腺崩壊、著者渾身の極私的日本論。

ガレージでデスクひとつから始めた映画ビジネスがハリウッドで成功し、まさにこれからという時だった。余命5年。二人三脚で夢を追いかけてきた最愛の妻への絶望的な宣告がくだされた。
「生まれ育った田舎に帰りたい」妻の思いに応えるべきか否か心は揺れた。妻の命には代えられないと帰国を決断。ハリウッドへの「思い残し」の念が大きくなる中、妻の実家、宮崎県都城市での移住生活が始まったのだが……。
悲哀と焦燥と厭世観でスタートした穏やかな暮らし。自ら望んだわけではない田舎暮らしが、しかし思いもかけない気づきをもたらし、セピア色になりかけていた心の景色に、かつてない彩りを取り戻していくのだった。