ポピュリズムと「民意」の政治学:3・11以後の民主主義

木下ちがや[著]

2,640円(税込)

大月書店

左右を問わず、人々の怒りを汲み上げ「民意」を具現するポピュリズムが既成の政治体制を揺り動かしている。社会運動の現場で分析を重ねてきた「行動する政治学者」が、現代政治のダイナミックな動態をリアルタイムで捉えた論集。

推薦=小熊英二さん(社会学者)
ポピュリズムの原義は、既存の諸勢力に代表されない「人民の力」である。バラバラの「世論」が集合的な「民意」に転化する一瞬の可能性を現代に見出そうとする著者の同時代評は、かの『ブリュメール18日』を想起させる。