季刊刑事弁護59号(2009,autumn)

季刊刑事弁護編集部 編

2,000円(税込)

現代人文社

[巻頭]
裁判員裁判と死刑事件の弁護体制をめぐって 指宿 信
[単発]
ビジネスロイヤーと刑事弁護-登録初年度研修を受けて 中根敏勝
[特集:裁判員裁判と裁判官の意識-裁判官をどうやったら変えられるか]
本特集の趣旨 水谷規男
裁判員裁判によって裁判官を変えられるか 高田昭正
大型否認事件の審理と連日開廷の原則 田淵浩二
公判前整理手続に見る裁判員裁判への裁判官の姿勢 広島高裁平成20年9月2日判決等を素材に 緑 大輔
『模擬裁判の成果と課題』についての批判的検討 中山博之/竹中雅史
座談会:裁判員裁判に向けて裁判官はどう変わってきたか 金岡繁裕/神山啓史/木谷 明/草場裕之/後藤 昭/後藤貞人/水谷規男
[特別企画:最高裁第3小法廷の2判決-事実認定の明と暗]
企画の趣旨 中川孝博
痴漢裁判における判例の到達点と最高裁判決の意義 名倉事件弁護団
和歌山カレー毒物混入事件最高裁判決の証拠構造と問題点 石塚伸一
最高裁第3小法廷の2つの判決を評価する〈判例評釈〉 中川孝博
[刑事弁護レポート]
生徒に対する正当な指導として違法性阻却 岡田 尚/志田一馨
罰金10万円でも真剣に争って得た無罪 清水谷洋樹
痴漢冤罪事件の不起訴処分 三上孝孜
[世界の刑事司法]
イングランド・ウェールズにおける刑事司法と報道3-陪審評議の暴露と裁判所侮辱罪 幡新大実
米国司法制度調査報告 その2 寺田有美子
[刑事弁護ニュース]
名張事件の再審開始を求める法学者の緊急アピール
刑事弁護の伝統と真髄を学ぶ-松山事件公開座談会報告会 三浦じゅん
IT利用の実際とその利点・限界・問題点-シンポジウム「裁判員裁判と刑事弁護
--私たちはITとどう向き合うか」 安武雄一郎
最高検「取調べの録音・録画の試行についての検証結果」批判 小坂井久
刑事法研究者有志が公訴時効見直しについて意見書提出 三島 聡
[連載]
少年事件研究会リレー報告5/少年・親に対する調査官調査への関わり/調査官と付添人の意見が異なる場合の活動 福岡県弁護士会「少年付添研究会」
法律家のための犯罪学入門1/「法律家のための犯罪学入門」連載を始めるにあたって 浜井浩一
発話者の同一性識別と耳撃記憶の心理学2/発話者同一性識別における証人と容疑者の特徴 A・ダニエル・ヤーミー(訳:厳島行雄/笠原洋子)
勝つための戦略的法廷プレゼンテーション技術6/法廷戦略の実践 2-谷川一事件から見えてきたもの 八幡紕芦史/辻 孝司/遠山大輔
もう一歩踏み込んだ薬物事件の弁護術21/営利事犯の下限ケース 小森 榮
刑弁フォーラム活動報告11/量刑データベース始動! 坂根真也
桜丘だより28/弁護士を成長させる事件 櫻井光政
[刑事弁護日誌]
走っても走っても県内 原野聖子
[新人弁護士日記]
過疎地特有の被告人の悲哀 長門達志
[司法修習 日々の徒然]
裁判員制度開始 小雪
[ロー・スクール通信]
学校の言うことを聞いた奴から落ちる? 中村祐介
[法律事務所訪問]
多摩パブリック法律事務所
[Book Review]
中川孝博著『刑事裁判・少年審判における事実認定』 守屋克彦
村井敏邦・後藤貞人編『被告人の事情/弁護人の主張』 小坂井久
[話題の一冊]
正木信二郎著『M爺さんの非行学ことはじめ』
[View]
芦辺 拓
[判例レビュー]
横浜地判平20・11・12/熊本地判平21・3・6 中島 宏