近世文学史研究 第二巻

飯倉洋一 監修

2,420円(税込)

ぺりかん社

かつては文化的暗黒時代と看做された近世中期(十八世紀)だが、中野三敏・日野龍夫・田中優子・中村幸彦らの研究により再評価が高まった。徂徠・南郭・蕪村・秋成・宣長・源内・若冲・応挙・五世団十郎……挙げればきりのない魅力的な人物たちが往来した十八世紀が、元禄期・化政期とは味わいの異なる成熟した文化を持っていたことを今や疑う者はいない。再評価の一巡した今、新たな十八世紀文化像を提示する試み。