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本書は、学部の1年生と2年生前半を対象とした「集団生物学」の教科書として企画された。
集団生物学(population biology)とは、生態学・動物行動学・集団遺伝学・進化学等を含む個体以上のレベルの生物学の総称である。九州大学の講義科目では、個体の内部に関する「細胞生物学」に対して、個体以上のいわゆるマクロ生物学をカバーする科目として位置づけられている。
執筆者は生態学、集団遺伝学、分子進化学、分類学、数理生物学など、集団生物学の分野を専門として研究している教員である。
1回の90 分の講義で扱える内容がそれぞれの章の分量となっており、基本事項の章が16章、そのほかにアドバンスドなトピックの章が7章、合計23 章の構成となっている。
章立ては、マクロ生物学を理解してもらうためにはこのような範囲の話題を一通り教えることが必要だという私達の判断にもとづいたものである。発生学や神経生物学など異なる分野を専門とする生物学教員にも、本書を用いれば集団生物学の講義を担当していただけるのではないかと期待している。(「まえがき」より一部抜粋・要約)