歴史的建造物の再生とツーリズムジェントリフィケーション

池田 千恵子 著

3,300円(税込)

古今書院

インバウンド観光の進展に伴い、歴史的建造物や旧来の街並みをリノベーションし観光施設として再生させる事例が全国各地で見られる。それにより地域の魅力が増す一方で、オーバーツーリズムや住民の立ち退き、老舗の撤退など地域住民の生活を脅かす負の側面もある。こうした「ツーリズムジェントリフィケーション」と呼ばれる現象について、京都や金沢、新潟、兵庫県城崎温泉などの事例について解説するとともに、新たな地域再生の方策として、岡山県矢掛町、長野県小諸市のアルベルゴ・ディフーゾ(町ごとホテル)の試みを紹介する。