近代日本における外来野菜の普及―キャベツとハクサイの大衆化―

清水克志 著

5,940円(税込)

古今書院

キャベツやハクサイはヨーロッパ原産であり、導入当時の日本では不人気だった。困難を克服ながら美味しい野菜としての宣伝・普及を行い、品種改良を重ねるなど産地を形成してきた努力と工夫を、歴史地理学から解き明かす。日本学術振興会出版助成をうけて刊行された、学位論文をもとにした研究書。作物学から家政学まで、野菜をめぐる幅広い内容の近代史を盛り込んだ内容。