窓から何が見えるか

荻野昌利 著

2,600円(税込)

株式会社彩流社

「窓」は、いかに西洋における「近代自我」の発達、そして「文化」の育成に影響を及ぼしたのか?本書は、この主題を、絵画と文学を横断して、詳細かつ具体的に批評するものであり、齢九十を過ぎた著者による集大成の書である。

目次
プロローグ(「窓」いろいろ)
第1部「近代の幕開け/窓にさす光」(デューラー、ブリューゲル、
    オランダ風俗画、レンブラント、デ・ホーホ、フェルメール)
第2部「インターミッション/窓の不毛時代」
第3部「ロマン主義の時代/窓辺に立つ人びと」(F・コウツ、
    ティッシュバイン、フュスリ、フリードリッヒ、
    ビーダーマイヤーの画家たち、ドーミエ、H・ハント、ウォリス)
第4部「世紀末に向かって/孤独な人々の窓」(J・E・ミレイ、
    D・G・ロセッティ、カイユボット、ゴッホ、ルドン)
第5部「二十世紀 挑戦の時代 アートとなった窓」(マチス、ボナール、
    デュシャン、マグリット、バルチュス、ホッパー、ワイエス)
エピローグ(西洋の「窓」、日本の「窓」)