ゆうかんなおやゆび姫

アン・レイセン 作, 山下 愛純 訳

2,640円(税込)

株式会社化学同人

むかしむかし、子どもをほしいとねがう女の人がひとり、暮らしていました。ある日、知らないおばあさんから種をひとつぶ、授かります。種は大切に育てると、やがて花のつぼみをつけました。そしてなかから、おやゆびほどのちいさな女の子があらわれたのです。その子はおやゆび姫と名づけられ、女の人とふたり、しあわせな暮らしがはじまりました。ところが突然、ねむっているおやゆび姫をつれさろうとするものが…
長く語られてきた、おやゆび姫のハッピーエンド。そのあとに、大好きなお母さんに会いに行く一コマを加えた、著者ならではのラストシーンが描かれる。

名作昔話を、こわすぎず、親しみやすく、現代にむけてアレンジした「世界の美しいおとぎ話」シリーズ2冊目。海外のお人形を思わせる大きな瞳、儚げな表情…アン・レイセンが描くイラストは、どこか影のある美しさを感じさせます。聞いたことはあるけどストーリーは知らない…そんな大人にも、おとぎ話の世界が広がるきっかけに。