クマのひとりのじかん

マルク・フェルカンプ 文, イェスカ・フェルステーヘン 絵, 野坂 悦子 訳

2,420円(税込)

株式会社化学同人

ピアノをひきおわったクマは、きのうえでのんびりしたいのです。
かぜがさわさわとはっぱとあそぶおとを、きいていたいのです。
けれども、もりのどうぶつたちはゆるしてくれません。
「もっと もっと、きかせて!」と、あちこちから こえがします。
そのうちに クマは みんなのことが こわくなって…

みんなのためにピアノをひくのはすきだけど、ひとりの時間も大事にしたいクマ。その気持ちをわかってもらうのは、なかなかむずかしいようです。どうしたら、ほかのひとと心地よい距離感ですごすことができるでしょうか。
ひとそれぞれの感じ方の違いに、はっとするかもしれません。