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人権尊重を基本理念とする社会系出版社・明石書店の編集部長を務めた著者の初めての著書。在日、沖縄などのマイノリティや、フェミニズム、戦争・植民地の歴史などの社会問題を伝え、深く考えさせる本を数多く作ってきた著者が、時代とともに生きた印象深い人びとを振り返り紹介する。時代を敏感に感じ取り伝えるために、本づくりの現場はどのように人や歴史と向き合っていくのか。「本離れ」や「編集者不要論」が言われるいま、編集の役割を再考する。
目次
もくじ(抜粋)
序 なぜ、マイノリティの本を作りつづけているか
第Ⅰ部 編集の現場からみた本―記憶に残る本と人
1 本とはなにか―どのようにつくられるか、これからどうなるのか
2 明石書店時代につくってきた本
3 音楽の本をつくった
4 東アジアの民主化と平和の思想―追悼・池明観さん
5 世界は手でさわってたしかめるもの―追悼・桂川潤さん
6 獄中で獲得した智と涙の人生―追悼・矢島一夫さん
第Ⅱ部 唐獅子―沖縄タイムスコラム
T・K生の沖縄体験/林光さんの琉球音階
略奪された文化財/アジア的親族支配権威主義?
記録の片隅から/ハワイの輝き/「日本文学」は多様
製本の危機/ディベートの陥穽 他
第Ⅲ部 書評その他