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長年日本のジャーナリズムを牽引してきたはずの新聞やテレビが衰退している。背景にはインターネットの普及もあるが、マスコミ業界がジャーナリズムの使命を軽視してきたことが大きい。そうした近年の動きをテレビなど大手メディアで活躍してきた著者が批判的に振り返り、これからはジャーナリズムの主体が市民に移っていくだろうと予測する。市民ジャーナリズムに必要となる思考や志、技術を「ジャーナリズム・リテラシー」と呼び、その本質を教示する。
目次
(抜粋)
【Ⅰ】
日本の凋落とジャーナリズムの衰退(1 日本の凋落とジャーナリズムの衰退
2 新聞・テレビ中心のジャーナリズム構造の終焉 3 ジャーナリズム凋落の原因 組織の考察)
【Ⅱ】
既存メディアの再起の可能性(1 記者を生かす組織 2 権力と対峙するゆるぎない意志)
【Ⅲ】
市民がジャーナリズムの主体に 大手メディア依存からの転換(1 情報は「受け手」の自己責任の時代に
2 情報の「送り手」の市民がジャーナリストに)
【Ⅳ】
「ジャーナリズム・リテラシー」 疑う力・創る力(1 大きく立ち遅れた日本のリテラシー教育
2 新たな概「ジャーナリズム・リテラシー」の重要性)
【Ⅴ】
「ジャーナリズム・リテラシー」 普及の主体(1 市民個人 ジャーナリズムを支えるのは個人
2 学校 小学校の教科から「ジャーナリズム・リテラシー」を 3 大学 存在意義をかけて立ち上がれ
4 図書館(室)普及の大きなカギほか)
【Ⅵ】
「ジャーナリズム・リテラシー」を促す思考(1 自考で「常識」を捨て「本質」を見抜く ほか…)