アメリカの対外政策史 (上)

ジョージ・C・ヘリング 著, 林義勝 訳

5,700円(税込)

株式会社彩流社

独立以降、約150年間のアメリカ対外政策史を詳述!

ケンタッキー州立大学名誉教授の歴史家ジョージ・C・ヘリング(1936-2022)による最新のアメリカ外交史の概説書“Years of Peril and Ambition” (2017) の全訳。アメリカ外交における特徴を、膨大な研究成果を踏まえ縦横無尽に、そして詳細に論じる。弱小な共和国として出発し、国際政治の荒波や南北戦争という国家分断の危機を乗り越え海洋帝国に上り詰め、国力を伸ばしていったアメリカの対外政策史を評価する。

◉『アメリカの対外政策史(下)アメリカの世紀とその後』続刊予定

目次
訳者まえがき/謝辞/日本語版にあたっての凡例/序章
第一章 「新たに世界を作り出す」—対外政策と共和国の誕生—1776年から1788年
第二章 「われわれを恐れさせるものは何もない」—敵対的な世界における新共和国—1789年から1801年
第三章 「火によるごとく浄化され」—危険に晒されながらも再確認された共和主義—1801年~1815年
第四章 「北米大陸の残りはすべてわれわれに委ねなさい」—自己主張の強い共和国—1815年から1837年
第五章  一服のヒ素—奴隷制、膨張、そして連邦解体への道—1837年から1861年
第六章 「最後で最善の希望」—連邦、南部連合、そして南北戦争期の外交—1861年から1877年
第七章 「十分に立派なイギリス」—金ぴか時代の対外関係—1877年から1893年
第八章  1898 年の戦争、新しい帝国、そして「アメリカの世紀」の夜明け—1893年から1901年
第九章 「善意ではちきれそうだ」—国際政治におけるアメリカ合衆国—1901年から1913年
第一〇章 「新たな時代」—ウィルソン、偉大な戦争、そして新しい世界秩序の追求—1913年から1921年
謝辞/文献紹介/註/索引