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「信じたい」という心理――心の病から陰謀論まで
石垣琢麿[編]
1-序:信じること
信じることの心理 石垣琢麿
ラポール再考――心理療法における信頼の契機とは 出﨑 躍
基本的信頼とその欠損 工藤由佳
2-〈信じてしまった人たち〉――心理社会的考察
自己啓発書を読むことの多義性 牧野智和
何でもセラピー――「スピリチュアル」/ニューエイジの功罪 柳澤田実
3-〈信じたい心〉は暗躍する――社会性と匿名性
正しさに依存するこころ――カルト 櫻井義秀
「私は騙されない」――特殊詐欺 西田公昭
分断を深める信念――陰謀論 大薗博記
4-〈信じたい心〉は暴走する――対人性と加害性
「これはしつけだ」――DV・虐待加害者の心理 中野葉子
ひとりよがりの信じる心――ストーカー加害者の心理 小畑千晴
「私はまちがっていない」――ハラスメント加害者の心理 津野香奈美
5-〈信じたい心〉は失踪/疾走する――病理から回復へ
信じることの病理の複雑さとあいまいさについて――支配観念 石垣琢麿
「私は絶対に太っている」――神経性やせ症 竹田 剛
「わたしは特別……」――自己愛性パーソナリティ障害 斎藤 環
「こだわり」の価値 青木省三
投稿
原著論文:子育てにおける親の認知的怒り制御方略と精神的健康との関連 高堰仁美
展望・レビュー論文:英国を中心とした欧州諸国の保育現場における精神分析的視点の応用に関する研究動向――我が国の保育臨床への活用の手がかりとして 西野将史
リレー連載
臨床心理学・最新研究レポート シーズン3:第49回「哲学的健康――パーソン・センタードな対話法による患者・クライエントの個人的哲学の顕在化」 藤井翔太
書評
ジュディス・L・ハーマン 著『真実と修復――暴力被害者にとっての謝罪・補償・再発防止策』(評者:亀岡智美)
クリストファー・ボラスほか 著『こころの秘密が脅かされるとき――心理臨床における守秘義務と倫理の問題』(評者:山崎孝明)
津川律子ほか 編『まちにとけこむ公認心理師――ひろがる心理支援のかたち』(評者:山口剛史)
鈴木大介ほか 著『不自由な脳は続く――高次脳機能障害に対する支援再考』(評者:福田由利)
スティーブン・ハップほか著『本当は間違っている 育児と子どもの発達にまつわる50の迷信』(評者:篠原郁子)