女だけの世界へようこそ

アミンダー・ダリワル 著, 山本みき 訳, 瀧波ユカリ 解説

2,970円(税込)

太田出版

もしこの世から、男性が絶滅してしまったら──?
「女だけ」の生活をコミカルに描く、カナダ発フェミニズム・コミック!

つまり、誰も支配されていない──田房永子

旧世界の私たち女性の痛みを知るよしもない、
彼女たちがいとおしくてたまらない──瀧波ユカリ

ある研究者は、地球上のすべての男性に関わる致命的な細胞の欠陥を見つけた。その予見どおり、やがて研究者自身をも含む、地球上のすべての男性が一掃されると、女性だけの世界「ウーマンワールド」が生まれた──。

女性たちは、お互いに寄り集まって村をつくり、社会を再構築しようとする。
残された精子バンクや、骨髄から幹細胞を抽出する新技術のおかげで、男がいなくても子どもをもうけることも可能になった新世界では、過去の遠い文明を覚えているのは、 おばあちゃんたちだけ。
生理中の村民は丁寧にケアされ、新世界で生まれた子どもは、村で見つけた鋭利なハイヒールを「工事用の靴」だと思い込む。村長は常に全裸でも、村ではあたりまえのこと。
「女だけ」の穏やかな日常やささやかな生活を、ギャグたっぷりに描いたグラフィック・ノベル。