タクシードライバーとの宇宙談義

Charles S. Cockell 著, 藤原 多伽夫 訳, Charles S. Cockell 著, 藤原 多伽夫 訳

2,750円(税込)

株式会社化学同人

「宇宙人のタクシードライバーはいるのか?」あるタクシードライバーが発した質問とその後の会話にインスピレーションを得て,宇宙について誰もが抱く疑問に答える18のエッセイ.もし宇宙に生命がなかったら? 宇宙人の言葉を理解できる? 火星は第二の地球になる? 宇宙開発に税金が使われるのはなぜ? 生命が存在する意味とは? などの疑問に,洞察に満ち,ときに痛快な考察を展開する.タクシードライバーになった気分で,宇宙生物学者との問答をお楽しみあれ.

<目次>
序文

1章 宇宙人のタクシードライバーはいる?
国際宇宙ステーションから地球に帰還したティム・ピーク宇宙飛行士を祝う式典に出席するため,キングズクロス駅からウェストミンスターまで乗ったタクシーの中で.

2章 宇宙人との接触で生活は一変する?
ダレス空港からNASAのゴダード宇宙飛行センターまで乗ったタクシーの中で.

3章 火星人が攻めてくるか心配すべき?
レスター駅から,イギリスの国立宇宙センターがあるエクスプロレーション通りまで乗ったタクシーの中で.

4章 宇宙を探査する前に地球の問題を解決すべき?
ヒースロー空港発のアメリカ行きの飛行機に搭乗するため,パディントン駅まで乗ったタクシーの中で.

5章 火星に旅行できるようになる?
ロンドン行きの列車に乗るため,エディンバラ大学からウェイヴァリー駅まで乗ったタクシーの中で.

6章 この先も探検の黄金時代はやって来る?
極限環境の生命についての講義を行なうため,ウォーリック大学まで乗ったタクシーの中で.

7章 火星は第二の地球になる?
カリフォルニア州のサンフランシスコ国際空港からマウンテンビューまで乗ったタクシーの中で.

8章 幽霊はいる?
中国での仕事から帰国し,エディンバラ空港から乗ったタクシーの中で.

9章 私たちは宇宙人の動物園の展示物なのか?
スウィンドン駅からポラリス・ハウスにあるイギリス宇宙局まで乗ったタクシーの中で.

10章 宇宙人の言葉を理解できる?
宇宙に送り込まれた試料を調査するため,ラマン分光装置を借りにグラスゴー大学に向かうタクシーの中で.

11章 宇宙人が存在しない可能性はある?
クリスマスパーティーに出席するため,エディンバラのブランツフィールドから新市街まで乗ったタクシーの中で.

12章 火星は住むにはひどい場所?
地下研究所で惑星探査車のテストを監督するため,ヨークシャーのボールビー鉱山に向かうタクシーの中で.

13章 地球外の社会は独裁制? それとも自由?
科学論文についてのミーティングの後,ウェイヴァリーからブランツフィールド通りまで乗ったタクシーの中で.

14章 微生物は保護に値する?
エディンバラのブランツフィールドからフォート・キネアードまで乗ったタクシーの中で.

15章 生命はどのように始まった?
オックスフォード駅からコーパス・クリスティ・カレッジまで乗ったタクシーの中で.

16章 なぜ呼吸するのに酸素が必要?
受刑者向けの講座を行なった後,エディンバラ刑務所からブランツフィールドまで乗ったタクシーの中で.

17章 生命とは何を意味する?
刑務所教育についての話をしにグラスゴー行きの列車に乗るために,ヘイマーケットまで乗ったタクシーの中で.

18章 私たちは例外?
カリフォルニア州のマウンテンビューからサニーヴェールまで乗ったタクシーの中で.

参考文献
謝辞
画像クレジット
索引