恐竜最後の日

ライリー・ブラック 著, 田中 康平 監訳, 十倉 実佳子 訳

3,080円(税込)

株式会社化学同人

そして生命は新たな道を歩みはじめた

6600万年前のモンタナのヘルクリーク,晴れた日の午後.森の端ではトリケラトプスが歩き回り,ティラノサウルスは巨体を揺らしながら獲物を探している.その数時間後,小惑星が地球に衝突し,風景を一変させることになるなどと,誰が予測できただろうか.この災禍は,既知の種の半分以上を消し去ったが,それまでの1億年間閉ざされていた進化の機会を得る重要なものでもあった.衝突から1日後,1年後,1000年後,100万年後に起きた生命の歩みを,目の前で観察しているかのごとく語る,ナラティブ・ノンフィクションの傑作.

<目次>
序章
第1章 衝突前――いまから6604万3000年前
第2章 衝突
第3章 衝突から1時間後
第4章 衝突から1日後
第5章 衝突から1か月後
第6章 衝突から1年後
第7章 衝突から100年後
第8章 衝突から1000年後
第9章 衝突から10万年後
第10章 衝突から100万年後
結論――小惑星衝突から6604万3000年後
付録――科学的背景について

監訳者あとがき