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言葉の後ろにあるものと対話する
著者・松浦氏は朗読とともに歩んでから40年を超える。本書の核心は、「どう読むか」より、作品にこめられたメッセージを「どう読み取るか」に軸足をおく。作者、登場人物、聞き手、朗読者自身との「対話」という切り口で、松浦氏が作品を読み込んでいくプロセスを、その体験をもとに記した。「どう読むか」に注目すると表面的な読みになりがちである。急がず丁寧に「読み取る」行為に意識をむければ、作品のなかの言葉と朗読者の体験をつなぐきかっけになると力説する。
目次
第一章 朗読のことを紹介します(朗読との出会い、朗読の魅力、朗読との歩み)
第二章 表現の源を豊かにする(作品との対話、文章との対話、登場人物たちとの対話)
第三章 表現を支えてくれるもの−朗読者のメンタルが大事(聞き手との対話、自分との対話)
第四章 朗読を活かす対話−チームで取り組む(朗読者同士の対話、朗読と音楽のコラボレーション)
終章 対話の可能性