ポスト学生運動史

中川 文人 著, 外山 恒一 聞き手

1,500円(税込)

株式会社彩流社

学生運動のメッカ、法政大学の「黒ヘルのリーダー」として80年代から90年代にかけて運動を牽引した著者の回想記。セクト対ノンセクトの内ゲバの実態、共産主義崩壊前後の学生運動の実態がはじめて明らかになる。

目次
ガラパゴス諸島の闘争――あまりにも長いので最後に読んだ方がいいかもしれない「まえがき」
第一部 中核派の最大拠点校
  第一話 じいさんは革命家
  第二話 兄ちゃんも革命家
  第三話 就職率が一番低いのは…文学部哲学科だ!
 《年表『法大学生運動と私』》
  第四話 「七・一〇体制」とは何か?
  第五話 法政の黒ヘルは怖いんですよ
  第六話 バリストとロックアウト
  第七話 試験もなんにもない大学
  第八話 新入生オルグ大作戦
  第九話 合宿、合宿、また合宿
  第十話 中核派を刺激するな!
■コラム「黒と白」││6
第二部 開戦! 中核vs黒ヘル
  第十一話 おれが文学部自治会の委員長!?
  第十二話 〝KGBの大佐〟がやってきた
  第十三話 下手すりゃ殺されるよ
  第十四話 辺境の革命政権
  第十五話 中核派の狙いは黒ヘルの完全下請け化である
  第十六話 〝客人〟たちの暗躍
  第十七話 暴動の夜
  第十八話 敵の首領・松尾を打倒せよ
  第十九話 学館人質論
  第二十話 ハンスト闘争と“試練の十番勝負”
  第二十一話 今さら作戦の変更もできないし…
  第二十二話 決戦!
  第二十三話 亡命先はソ連邦
■コラム「敵の首領・松尾眞氏の運勢を占う」
第三部 黒ヘルの帝国
  第二十四話 激動のレニングラード
  第二十五話 黒ヘルの大親分
  第二十六話 OBのくせにストなんか煽りやがって
  第二十七話 後輩がリンチされた!
  第二十八話 奴らは学生の手に負える相手じゃない
  第二十九話 緊急OB会議
  第三十話  主犯格の女
  第三十一話 悪の頂点を極めた男
  第三十二話 カクマルを何人殺してきたと思ってんだ!
  第三十三話 自宅襲撃
  第三十四話 中核派は中川さんの殺害を計画しています
  第三十五話 勝利、そして引退