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恩師小沼氏直伝の珠玉の随筆。
『村のエトランジェ』『小さな手袋』等で知られる「第三の新人」作家・小沼丹との交流を軸に早稲田で薫陶をうけた学生時代のこと、その後教授に、そして自己のルーツ会津への想い……、つれづれなる身辺雑記。人は生れては死ぬ。死ぬとわかっていながら生れてみれば嬉しいことも辛いこともあろう。それもこれもがいずれも等しくひとときの光芒を放つ間もはかなく果ては闇に消えゆく。かつてさんざめいた日々。去年今年貫くものとは何ぞ。
目次
【第1部】
声、事始め、八幡町まで、病のあとさき、遠足、詩聖、敢えて作らず、小沼丹氏のロンドン住居、
釣竿の記、花の精、千無、千無のまなび、師弟、リスボンの旅
【第2部】
三畳間、灯、狂い咲き、古木、水と炎と、虫のささやき、宴のひととき、哀悼ーHK、酒と笑いと言葉の人、
湯めぐりの旅、動中に静あり、流罪、七十の春、七十の秋、山城、鶏夢