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野外教育に関連するテキストは、活動内容や指導法そして安全管理等の実践に関するノウハウに関するものが多く発行されています。他方で、それら実践の理論的な背景となりうる学術的内容の整理については、知見が十分に積み上げられているとはいえないのではないでしょうか。
本書はこの空白地帯に一石を投じ、学問分野としてのさらなる発展と認知を目指しています。具体的には、なぜ「野外」なのか、なぜ「自然」であり「体験」なのか、の論拠を提示しました。論拠を提示したことにより、たとえば、野外教育を実施する意義についての説明や、野外教育に関するさまざまな議論の端緒の提供が可能となります。また、自らの実践を振り返る機会としての活用いただけますし、野外教育学の講義における教科書としてもお薦めの1冊です。