完全版 僕の母〔下〕

高竜也 著

660円(税込)

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「反省しましょう。二人で……あなただけが悪いなんて言わないわ。それを許してしまった私が一番いけないのかもしれない。ね、もう一度、以前の楽しかった頃に戻りましょう」執拗にエスカレートする直紀の行為に、母・美穂子は背徳と愛情の狭間で揺れる。もう許して、私たち母子なのよ!……父・拓也の愛人や宏司の姉との女性経験もつみ、若い獣性に磨きのかかった直紀は、飽くことなく禁断の領域に──息子の愛に悲嘆しながら、母として、人としての決意を固めた美穂子の行きつく先は何処か。いつしか自ら身体を開き始めた己と、尽きない欲望を隠せない息子との関係を昇華するには──若すぎる男の真っすぐな情欲と、苦悩する女の心情と肉体を、相姦の語り部の著者が描き出した、圧倒的な近親絵巻。母子相姦の金字塔、完結(1987年初刷)!!

【著者略歴】
高竜也(こうたつや) ─ 東京都出身。高校卒業後、電電公社勤務。サラリーマン生活を辞め早稲田大学一文演劇科入学。卒業後、池田正一の筆名で日活ロマンポルノの脚本を多数執筆。フランス書院文庫創刊時以来、官能小説作家に。「相姦の語り部」として時代を席捲した。