精神療法 第48巻第3号 ユング派精神療法の危機と未来

精神療法編集部 編

2,200円(税込)

株式会社金剛出版

[巻頭言]流行 松木邦裕

[特集]ユング派精神療法の危機と未来
ユング綜合心理学・精神医学の幕開け 山中康裕
トリックスター元型からみたユング派心理療法の危機と未来 田熊友紀子
『赤の書』出版から見えてきた女性のはたらき 豊田園子
危機意識と心理学の誕生 猪股 剛
流動する個性化 老松克博
イメージを用いた精神療法の未来――箱庭療法の視点から 小野けい子
「難解な」ユング心理学として生き残ること 長堀加奈子
臨床体験とコンプレックス理論 奥田智香子
臨床の内的な枠組みとしてのユング心理学 岩宮恵子
影との共存について考える――東野圭吾の小説『夢幻花』のイメージから 広木芽枝
暗闇に生きる私を見出す光の瞬き――ユング派精神療法のいるところ 鈴木志乃

[エッセイ]
いま,ユングをどう捉えるか――「グノーシス的知」とその宇宙的起源の観点から 豊嶋良一
こころのロボトミーを回避するために 広瀬 隆
ユング派精神療法の現在への雑観 森 茂起
チューリッヒの思い出 松本憲郎
よく見る,聴く,感じること――心理療法において師匠を持つことの大切さ 石川裕子
分析心理学のこれから 川戸 圓
我流・ユング派精神療法体験記 原田誠一
「からだ」「こころ」「いのち」と分析心理学 横山恭子
ユングと精神療法の倫理 林 直樹
ユングを読む 岸本寛史