臨床心理学 第23巻第3号 これからの時代を生きる高校生・大学生の処方箋

石垣琢麿 編

1,760円(税込)

株式会社金剛出版

1-これからの時代を生きる高校生・大学生へ
 序―なぜ高校生・大学生なのか,なぜ愛・性・依存なのか? 石垣琢麿
 高校生の現在地と展望―高校教員の立場から 平澤千秋
 大学生の現在地と展望―学生相談の立場から 高野 明
 不安定な社会で若者が生きていくために 阿比留久美

2-知っておきたい恋愛と友情のこと
 「あなた」と「わたし」の境界―恋愛とデートDV 松並知子
 「ちょうどいい距離感」をいっしょに探る―自立という名の孤立,ストーキング,そしてパートナーシップ 山崎孝明
 問題は“彼”ではない―男性の性暴力被害とジェンダー規範 宮﨑浩一

3-変わりゆくジェンダー/セクシュアリティ
 「大切な仲間」と「あなたの居場所」―カモフラージュ 川上ちひろ
 男子集団の社会病理を把握する―暴力,失語,ホモソーシャル 西井 開
 自分らしく生きてゆく―LGBTQ大学生 橋本和幸

4-「やめられない気持ち」の処方箋
 「とまらない気持ち」をみつめよう―インターネット・ゲーム依存 関 正樹
 楽になりたい,でも立ち止まりたい―処方薬・市販薬依存 AKM
 「あなたはひとりじゃない」から「あなたはひとりでいい」への転換―SNS・関係性依存 野坂祐子
 心と体をいたわろう―リストカット・オーバードーズ・セルフネグレクト 勝又陽太郎

5-高校生・大学生が教えてくれること
 発達障害の大学生が教えてくれること 吉村麻奈美
 彼/彼女たちのリアリティ―インターネット・SNSのある日常 青山郁子
 知らされなかった者たちへ―社会保障制度の学習機会の不在とスティグマから権利性を考える 横山北斗