臨床心理学 第23巻第4号 「恥」は敵か? 味方か?

岩壁 茂 編

1,760円(税込)

株式会社金剛出版

1-恥・生きづらさ・傷つき
恥を乗り越える 岩壁 茂

2-恥に近づく――5つのアプローチ
「恥」を脳で語れるか 杉浦元亮
「心」は恥を想起する――感情心理学+発達心理学 薊理津子
身体は恥を記録する――トラウマの神経生理学と回復への可能性 花丘ちぐさ
「集団」は恥を彫琢する――グループ・ダイナミクス 金子周平
「症状」は恥に起因する――感情制御 田中健史朗

●コラム1 恥という現象――現象学的考察 中村拓也

3-恥に沈む・生きづらさから浮かぶ――傷と修復
羞恥からパラノイアに至るプロセス 岡野憲一郎
Twitter論――恥と承認依存をめぐって 上田勝久
自分を傷つけずにいられない――恥ずかしさとセルフ・ネグレクト 小林亜希子
「恥から社会をまなぶ」?――自閉スペクトラム症と心理教育 山口貴史
「恥」の視点からトップアスリートの世界をみる 関口邦子

●コラム2 恥をほどいて躰は踊る 山田美穂

4-恥じるセラピスト?――傷つきからセルフケアへ
セラピストの失敗と恥 菅野 恵
「恥」と自己開示――スーパービジョン 北村婦美
「恥ずべき自分」も抱きしめて――セルフ・コンパッション 有光興記

●コラム3 恥は恥だが役に立つ?――恥の個人史から考える恥の功罪 清田隆之
●コラム4 恥じらいの病としての対人恐怖症 黒木俊秀