地域保健の原点を探る

中村安秀 編著

2,640円(税込)

杏林書院

1978年、WHOによってアルマ・アタ宣言が採択され、プライマリヘルスケアという理念のもと、「健康」が基本的人権と位置づけられました。
本書は、戦後日本に焦点をあてて、当時死因の大半を占めていた結核への対策、衛生や効率を考慮し生活に取り入れた生活改良普及員、自宅分娩が当たり前だった頃の開業助産婦、全戸訪問によってだれひとり取り残さなかった開拓保健婦、沖縄独自の介輔、赤ちゃんの死亡率をゼロにした母子保健の歴史等を紹介しました。プライマリヘルスケアの意味を直感的に感じ取ることができる1冊です。本書が、日本の未来、途上国での応用を考える羅針盤となれば幸いです