身体運動科学アドバンスト

東京大学大学院身体運動科学研究室 編

3,080円(税込)

杏林書院

近年研究がどんどん細分化され、本来は近いはずの分野の専門内容がわからないということがあり得るようになってきました。一方で身体運動科学は、運動といういろいろな要素が関係し合って成り立っている現象を取り扱っているため、広い視点から考えるということは重要です。
そこで本書では、身体運動科学や健康科学領域のある1つの専門的内容を深く学ぶというよりは、身体運動科学を専門として学び研究しようとする学生にとって、広く知っておいて欲しい内容を示しています。大学1〜2年生向けの基礎的な内容の教科書ではなく、卒業研究や大学院生の教育研究といったもう少し専門的内容の概説書です。
3部13章から構成されています。第Ⅰ部は広い意味での運動生理学で、筋生理学、エネルギー代謝と栄養、脳と運動制御関連の内容にわかれます。第Ⅱ部はスポーツバイオメカニクスの基礎、発展、応用です。第Ⅲ部はスポーツ医学に加えて、身体運動科学研究室で行った疫学研究についても触れられています。