体温の「なぜ?」がわかる生理学

永島 計 編著

2,750円(税込)

杏林書院

体温調節とは、不思議でおもしろいしくみです。生存するため、過酷な環境で活動するため、さらには快適さを求めて、繊細かつダイナミックな調節が行われているのです。
体温の学習や研究で面白いのは、自分のからだで感じられることです。自分で感じた疑問をきっかけとして、理解を深めてもらえるように、本書は3章から構成しています。第1章は、“からだで感じて考えてみよう”の見だしで、50個のトピックス(ギモン)をあげ、自分自身のからだにかかわる体温の疑問点をもとに、興味のわくところから自由に読み進めてください。第2章は、“特性で理解してみよう”です。1章で学んだ知識を活かして、人の特性に応じた、体温調節の特徴を整理して理解していきます。第3章は、“メカニズムを理解しよう”です。体温調節のメカニズムを総合的に理解できるように、1・2章まで学んだ読者に、少しディープな体温調節の生理・システムの面白さを味わっていただけます。
全体を通じて、体温にまつわる興味深いエビデンスを、体温の初学者はもとより、一般読者にも理解しやすいように、気鋭の執筆者がわかりやすく解説しています。