地理・地誌・地理学の論理構造

田邉 裕 著

7,920円(税込)

古今書院

地域の実体=「地理」を言語化して「地誌」を記述し、さらに理論化して「地理学」に深化させる。第1部では、地域の実体を表す「地理」はなぜ言語化することが難しいのかを《知の構造》から明らかにする。第2部では、ヨーロッパと日本を例に、「地理」を言語化して記述する「地誌」の試みを掲げる。第3部では、都市地理学を例に、「地誌」を理論化し科学としての「地理学」に深化させる過程を示すとともに、科学史における日本の地理学の特質をふまえ、新たな地理学の可能性を探る。