京都はどう織りなされてきたか ―みやこの地域誌

上杉和央 著

3,850円(税込)

古今書院

数え唄「まるたけえびす」から、京都のイメージの成り立ちを謎解く!
「歴史と伝統のある京都」。一般に流布するそのイメージが、実際の京都の理解を難しくするかもしれない。現在の姿が見えにくくなる、そして、歴史をまわったつもりになってしまう。これら既存の「京都イメージ」から自由になり、日常の「生」の京都を描くことで、京都の歴史的な姿の一端を探る試み。通り名の数え唄から始まり、近世の京都名所案内に描かれた場所や伝承の世界の現在を実地検証し、洛中と洛外の繋がりを史資料や地図から考察する。