紀伊山地はなぜ歴史の舞台になったか―山村の地域誌

米家泰作 著

3,850円(税込)

古今書院

日本の国土の半分は、山村が占めている。過疎化、限界集落、廃村の危機といわれるが、我々は山村をどれだけ知っているのか? 奈良・京都の都の後背地として古くから重視され、現在では熊野古道などの人気スポットである紀伊山地を例に、山村の成り立ち、人と森林の深いかかわり、西行ら歌人や博物学者たちとの奥行きのある歴史、山岳宗教や修験道、山村の暮らし、焼畑と林業、そして近代以降の変遷を、歴史地理学から描く。