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一般社団法人 医薬品セキュリティ研究会 著
偽造医薬品を服用し、命を落としたり、重篤な状態に陥ったりするケースが、世界で後を絶ちません。抗がん剤や肝炎治療薬など高額な先端医療をはじめとして、あらゆる医薬品で偽造医薬品が出現し、その健康被害や、社会経済への影響は甚大です。
本書は、転用、盗難、改ざんを含む「偽造医薬品」との凄惨な闘いを真正面に捉え、日本と世界の偽造医薬品蔓延の実態、国際機関や官公署や製薬企業による対策、偽造品の入口となる流通の警戒態勢、偽造防止技術の研究開発企業やアカデミアによる英知などについて、10回にわたる医薬品セキュリティ研究会フォーラムとセミナーにおいて延べ61名の識者により提供された偽造医薬品との闘いの貴重な記録です。
本書の活用が、日本にも日常的に偽造医薬品が侵入し、決して免れることができない課題であるとの認識を広げ、さらなる闘いの糧となることを期待したい。
偽造医薬品の脅威との終わりなき戦い <医薬品セキュリティ研究会アーカイブからの警鐘>
●偽造医薬品とは何か
●偽造医薬品が流通する背景(第1章)
●国際機関・国際組織におけるサーベイ (第2章)
●日本における偽造医薬品問題とサーベイ(第3章)
●偽造医薬品に対する技術開発 (第4章)
●偽造医薬品問題に対する流通業界の取り組み(第5章)
●偽造医薬品問題に対する製薬業界の取り組み (第6章)
●偽造医薬品問題に対するアカデミアの取り組み (第7章)
●医薬品セキュリティ研究会のこれから (第8章)