宮沢賢治の元素図鑑 ★全ページ★

桜井 弘 著

1,760円(税込)

株式会社化学同人

幼いころ「石っこ賢さん」とよばれたほど石に熱中した宮沢賢治が残した作品から,「元素」や元素の塊である「鉱物」に触れた文章を写真とともに紹介.賢治の作品は国語教材として親しまれているものが多く,その文章中には多くの元素や鉱物が登場する.たとえば,『やまなし』では,「水銀」「銀」「黄金」「金剛石」「水晶」.これらを賢治の描く心象にふれる手がかりとして,文章とともに元素を解説.作品以外にも,現在知られている118の元素すべてを取りあげた.科学者としての賢治の生涯をたどる.

<目次>
序章 宮沢賢治はどんな人?――石っこ賢さんの横顔
1章 石っこ賢さんと元素の世界――石から元素へ,そして元素周期表へ
2章 宮沢賢治の元素図鑑――元素と賢治の作品
水素/リチウム/炭素/窒素/酸素/フッ素/ネオン/ナトリウム/マグネシウム/アルミニウム/ケイ素/リン/硫黄/塩素/アルゴン/他 
3章 元素と鉱物――鉱物から見いだされる元素
ヘリウム/ベリリウム/ホウ素/スカンジウム/ガリウム/ゲルマニウム/臭素/ルビジウム/ストロンチウム/イットリウム/ジルコニウム/ニオブ/テクネチウム/ルテニウム/他
4章 元素いろいろ――元素にまつわる豆知識
クリプトン/キセノン/ネオジム/プロメチウム/サマリウム/ユウロピウム/テルビウム/ジスプロシウム/他 
◎コラム✦元素発見の歴史と周期表/ゴッホと賢治
◎宮沢賢治年表/参考文献/作品さくいん/元素さくいん/鉱物さくいん