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流動する国際関係を読む新視点・地経学の成果!
ロシアのウクライナ侵攻によって冷戦後の世界秩序が一気に流動化した。軍事侵攻に対抗した西側の経済制裁は、ロシアだけでなく全世界に様々な事態を引き起こした。今や政治と経済は極めて密接に関連しており、外交、安全保障を考える場合に切り離すことは出来ない。本書は米中の覇権競争が熾烈を極めている現状を地経学の様々な概念で現状分析した貴重書。
【目次】
はじめに───寺田 貴 (同志社大学教授/日本国際フォーラム上席研究員)
第1章 地経学とは何か:国際関係論の視座から問う────寺田 貴
第2章 「自由で開かれたインド太平洋」戦略とは何か────兼原信克(同志社大学特別客員教授)
第3章 「一帯一路」構想と発展途上国の過剰債務────河合正弘(東京大学名誉教授/日本国際フォーラム上席研究員)
第4章 米中をめぐる通貨覇権の行方───櫻川昌哉(慶應義塾大学教授)
第5章 中国の経済的威圧:事例からみる傾向と含意────久野 新(亜細亜大学教授/国際貿易投資研究所客員研究員)
第6章 中国の海洋技術力の発展とそのグローバルな影響───益尾知佐子(九州大学大学院比較社会文化研究院教授)
第7章 インド太平洋地域における米中のデジタル貿易をめぐるルール形成の競争────三浦秀之(杏林大学総合政策学部准教授)
第8章 中国の仕掛ける相互依存の罠:対応策としての制度的近似性───寺田貴/大﨑祐馬(同志社大学助教/日本国際フォーラム特任研究助手)
第9章 英国のグローバル・ブリテン戦略とインド太平洋傾斜───伊藤さゆり(株式会社ニッセイ基礎研究所 経済研究部 常務理事)
第10章 中国の科学技術力を用いた「一帯一路」沿線国への影響力の拡大・浸透───伊藤和歌子(日本国際フォーラム研究主幹・上席研究員)
第11章 EUとインド太平洋地経学:国際構造変動、EU加盟国対外戦略の複雑化と日本────岡部みどり(上智大学教授)
第12章 日本の経済安全保障政策とサプライチェーン強靭化支援───浦田秀次郎(経済産業研究所理事長/早稲田大学名誉教授)
あとがき────渡辺まゆ(日本国際フォーラム理事長)