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古代王権にとって特別な地であった「あづま・みちのく」。大伴家持・坂上田村麻呂から頼朝への征夷大将軍の流れと「平泉の黄金文化」の実相。そして「みちのく」に精通していた怪僧・文覚と源頼朝との交流による幕府創立と「頼朝・義経の兄弟相剋」の本質。
近代の「国史」が消してしまった「我が国古代史のゆがみ」を追究する。
【目次】
はじめに
序 章 歪められた 「鎌倉史」
──戦前の「統制・抑止・停滞」を超えて
一 古代学の対比・「江戸期」と「近・現代」
二 「鎌倉史」への素朴な疑問
三『平家物語・源平盛衰記』源平譚の読み直し
第一章 鎌倉幕府成立前史──古代史と「あづま・みちのく」
一 古代人の見た「あづま・みちのく」
二 征夷大将軍の「歴史」
三 天台宗慈覚大師円仁と朝廷
四 畿内貴族と「あづま・みちのく
第二章 頼朝と清和源氏──「鎌倉史」始動
一 「鎌倉幕府」草創への道のり
二 清和源氏と「みちのく」
三 源平譚の実相
四 大威徳寺と文覚上人
終 章 文覚とは誰か──「文覚像」の消長
一 文覚像の確認
二 みちのくと文覚
三 明治初期頃まで歌舞伎でもてはやされた「文覚物」
四 近・現代における「文覚上人の消長」
あとがきに代えて 日本古代史の重大な虚偽──基本三点