飯舘村の母ちゃんたち

古居みずえ 著

1,900円(税込)

株式会社彩流社

原発事故後、全村避難を強いられた飯舘村は、もともと「日本で最も美しい村」に認定され、ブランド牛の産地としても名高い、畜産や酪農も盛んな村。原発事故のために手塩にかけて育てた牛を屠畜に出し、家族も暮らしも突然奪われた。絶望的な状況のなかで、悩み、苦しみ、それでも明るくたくましく生きる女性たち――この春公開のドキュメンタリー映画『飯舘村 べこやの母ちゃん それぞれの選択』の監督による最新刊。
伝統の食や素朴で豊かな暮らし、戦争や開拓についての貴重な聞き書きなど、映画では表せない内容も豊富に描かれている。
「ここで全部やめたら、なんか悔しいんだよね。負けるような気がするの、東電と国に。
 殺されるような、ほんとにおめら死ねって言われてるような気がする」

【目次】
第1章 飯舘村の母ちゃんたち――土とともに
第2章 聞き書き・までいな生活・文化――凍み餅/さすのみそ/凍み豆腐/炭焼き/語り部
第3章 聞き書き・戦争――戦争について/開拓について
第4章 べこやの母ちゃんたち――それぞれの選択
第5章 飯舘村の母ちゃんたちのその後