マンガで学ぶ情報倫理

水谷 雅彦 著, 森下 恵 著

1,430円(税込)

株式会社化学同人

スマホ,SNS,ビッグデータ,AI,遺伝子診断など,情報技術の進歩はすさまじく,それによって社会も大きく変わってきている.しかし,どんなに新しい情報技術でも,知的財産権,プライバシー,信頼性・匿名性,規制と自由などといった,古くて新しい基本的な問題をはらんでいる.本書は,それらの問題を,マンガと解説の組み合わせで課題と論点を知り,自分で考えることができるようにした,現代人必読の入門書である.目まぐるしい情勢変化の中で,新しい情報技術と向き合うときに何に気をつければいいか,柔軟に対処していける素養を身につけてほしい.

<目次>

1.プライバシー① 「兄のプライバシー侵害騒動」 なぜプライバシーが問題になるのか?
2.プライバシー② 「誰かに見られてる…」 プライバシーを守ることは難しい?
3.有害情報 「図書館とエロサイト」 規制すべきか、自由を守るべきか?
4.知的財産権 「文化祭でアニメキャラ」 著作権はどこまで守られるべきか?
5.情報機器の信頼性 「父は納得しない」 コンピュータの失敗の責任は誰がとる?
6.情報の信頼性と匿名性 「間違いだらけのネット記事」 ネット上の情報を信頼してはいけないのか?
7.携帯電話の倫理 「どっちが迷惑!?」 電車の中でのケータイ通話はなぜルール違反なのか?
8.遺伝情報と遺伝子診断 「知りたい? 知りたくない?」  遺伝情報の利用が進むとどんな問題が生じるか
9.内部告発 「森田さんの退社」 内部告発をすることは悪いことなのか?
10.情報化社会と民主主義「夢……じゃない!?」 電子化がどんどん進むと社会はどう変わっていくか?