C&Fortran 演習で学ぶ数値計算

片桐 孝洋 著, 大島 聡史 著

2,970円(税込)

共立出版

 本書は、情報学部および工学部の学生を対象とした数値計算の教科書としてだけではなく、その演習書としても利用できることを考慮して執筆した。各章は理論と演習半々で構成され、前半で数値計算アルゴリズムの理論を学び、後半でCとFortranを使った実装演習を行う。
 理論部分では高校数学を基本とし、図を多めに記載することで、数値計算アルゴリズムを数学的・直感的にわかりやすく解説している。また実際の実装と動作の観点からも、アルゴリズムの説明をしている。さらに、「より深く学ぶために」大学院相当以上の研究にも活用できる知識を提供している。
 演習部分では課題を豊富に掲載し、情報系学部で用いるC言語に加え、工学系学部で現在も用いられているFortranのコードを解答として配布する。CとFortran双方で28種類(合計56個)となる多数のプログラムが入手できるため、CとFortranの計算機言語としての観点からも数値計算アルゴリズムの理解を深めることができる。また、データサイエンス基礎の回帰に分類される、線形最小2乗法に関連する数値計算アルゴリズム演習も掲載しており、本書でデータサイエンスの基礎演習も行える。
 コードの主要な部分は本書で説明し、実際の動作可能なプログラムをパスワード付きで共立出版のホームページにて配布する。