紀行 星の時間を旅して

立野 正裕 著

1,500円(税込)

株式会社彩流社

信と愛と希望、徳には自然を超えたものがある。ただ人間によって実践される。もし来週のうちに世界が滅びてしまうと知ればどうするだろうか。この問いに答えられない。いまなお旅を続けている由縁だ。文学・美術をめぐり省察した紀行文。

目次
(1章)人参の種を蒔く[伊]
(2章)すべて険しい道ばかり ひと握りの土[英]
(3章)南欧巡礼の道 サンチャゴ・デ・コンポステーラのほうへ[西]
(4章)アシジからの手紙 聖フランチェスコの庵[伊]
(5章)矛盾のなかを行く 有島武郎「二つの道」[日]
(6章)ソールズベリ大聖堂の青い窓 雄鶏とペテロ[英]
(7章)祭司エテロの娘 ラスキンとプルースト[英]
(8章)光の記憶を探して セガンティーニとアルプス[伊]
(9章)静寂 谷間の道を行く[スコットランド]
(10 章)アイオナ島からの手紙 聖コロンバの旅[スコットランド]
(11 章)記憶の入江にて マクタガートの絵[英]
(12 章)スカイ島への旅 ターナーの絵を探して[スコットランド]