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「現実」が厳しければ厳しいほど、人びとのファンタジーが花開く場所はメルヘンの世界以外にはない。メルヘンは生や死、哲学的命題まで簡単な表現で提示する。「グリム童話」のあまり知られていない話から想像力の意味を探る。
目次
第1章〈しあわせ〉のゆくえ
(1)「しあわせハンス」
(2)「漁師とその妻」
(3)「六人の家来」
第2章 兄と弟のはなし
(1)「命の水」
(2)「唄う骨」
第3章 愛と憎しみのかなた
(1)「お墓へはいったかわいそうなこぞう」
(2)「親不孝なむすこ」
第4章 かぎりないユーモア
(1)「ものぐさ三人兄弟」
(2)「おいしいおかゆ」
(3)「もの知り博士」