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注目の杉並区長はいかなるビジョンに基づき、何を実現しようとしているのか?
政治・行政経験ゼロ、地縁・血縁なし。異色の経歴と劇的な僅差の勝利で、一躍全国からの注目を集めた杉並区長・岸本聡子。
その型破りな政策ビジョンは、20年あまり在住したヨーロッパで調査研究してきた「ミュニシパリズム(地域主権主義)」に根ざしている。
地域住民が主体となって市民政党を形成し、首長や議員を送り出して自治体の政策決定に参加する。
住民生活を守るために政治の力を最大限に活用し、政府や企業の圧力にも決然と立ち向かう「恐れぬ自治体(フィアレスシティ)」。
99%の人々の生活を守り、危機的な気候変動を食い止めるために、「公共(コモンズ)」の力を回復していく――。
この新たな潮流は日本でも実現できるのか?
ヨーロッパや中南米の各地で展開するミュニシパリズム自治体の草の根ムーブメントを多数紹介。
新自由主義とパンデミック、そして排外主義の台頭から人々の生活と自由を守る、グローバルな挑戦の息吹を伝える。
[推薦]
地球規模な危機だって、私たち市民が主体となって
地域から変えていけるとこの本で感得した。
知識と勇気を携えて、恐れず一歩を踏み出そう。
希望は私たち自身だ。
――和田靜香(ライター、『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』著者)