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国勢調査実施以前の明治・大正期に作られた市と町の戸口(戸数と人口)統計を,道府県別パネルデータの表示形式によって収録した資料集(明治22年~大正8年)。都市の様々な成長パターンを明確に把握するためには,国や道府県全体を単位とするマクロ的思考を離れて,市町単位のデータを時空的に積み上げることが必要不可欠であり,戸口のパネルデータは都市の変化を示すバロメーターとして非常に有効なものとなる。この時代の戸口統計は当時の中央官庁や地方庁の各機関において調製され,公開されたが,不正確で信頼性に欠けるものも多い。本書は官報,日本帝国民籍戸口表,徴発物件表や各都道府県・郡市町統計書などから利用可能なデータを最大限引き出して各年毎の市町別一覧表にまとめ,地域の全体像を把握することができるように編纂した。