紀行 失われたものの伝説

立野 正裕 著

1,600円(税込)

株式会社彩流社

ひと気のない湖畔で他界へ去った人を想う。聖地とは信仰の場所のことだけではなく、心のなかで特別な意味を与えられた場所のことでもある。聖なるものを経験することとは何か。二十世紀の「記憶」を旅する。
目次
(1章)ノルマンディへの旅
 —キース・ダグラスの詩を探して
(2章)イタリア南部への旅
 —カルロ・レーヴィの流刑地を行く
(3章)ウクライナへの旅
 —ウラジミール・スヴェトロフの詩を探して
(4章)トルコへの旅
 —ナーズム・ヒクメットの詩とパルチザンの少女
(5章)知覧への旅
 —特攻から七十年
(6章)ドイツ南部への旅
 —強制収容所と戦略爆撃