実験する小説たち

木原 善彦 著

1,900円(税込)

株式会社彩流社

気鋭のピンチョン研究者にして現代アメリカ小説の翻訳も精力的に手がける“目利き”がいざなう“実験小説”ガイド!実験小説の様々なタイプを切り口に、主な作品の読みどころと、一連のおすすめ作品リストを掲載。

目次
第1章

実験小説とは

第2章

現代文学の起点

第3章

詩+註釈=小説:ナボコフ『青白い炎』

第4章

どの順番に読むか?:コルタサル『石蹴り遊び』

第5章

文字の迷宮:
アビッシュ『アルファベット式のアフリカ』

第6章

ト書きのない戯曲:ギャディス『JR』

第7章

2人称の小説:
カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』

第8章

事典からあふれる幻想:パヴィチ『ハザール事典』

第9章

実験小説に見えない実験小説:
マシューズ『シガレット』

第10章

脚注の付いた超スローモーション小説:
ベイカー『中二階』

第11章

逆語り小説:エイミス『時の矢』

第12章

独り言の群れ:
ダーラ『失われたスクラップブック』

第13章

幽霊屋敷の探検記?:
ダニエレブスキー『紙葉の家』

第14章

これは小説か?:
マークソン『これは小説ではない』

第15章

サンドイッチ構造:
ミッチェル『クラウド・アトラス』

第16章

ビジュアル・ライティング:
フォア『ものすごくうるさくて、
ありえないほど近い』

第17章

疑似小説執筆プログラム:
円城塔『これはペンです』

第18章

どちらから読むか?:
スミス『両方になる』

【各章ごとのタイプ別おすすめ作品リスト付!】