季刊 刑事弁護114号(2023,Summer)

季刊 刑事弁護編集部 編

2,200円(税込)

現代人文社

[特集1]控訴審を活かす
控訴審の現状と弁護活動の工夫―特集の趣旨にかえて●川上博之
活力ある控訴審弁護のために 村山浩昭
パネルディスカッション 控訴審弁護はどうあるべきか●村山浩昭/髙見秀一/川上博之
一審弁護活動が不十分な場合の控訴審における救済●大橋君平
近時の最高裁判断(事実取調べ)の分析―最判令2・1・23、最判令3・5・12について●高橋正太郎
控訴審における証拠開示●斎藤 司

[特集2]当番弁護士30年――これからの改革課題と展望
いまなぜ「当番弁護士30年」か―特集の趣旨●内山新吾
そのとき、弁護士会はどう動いたか●山口健一
そのとき、裁判所はどう動いたか●村瀬 均
そのとき、市民はどう動いたか●大門秀幸
当番弁護士制度の意義と刑事司法改革●大出良知
パネルディスカッション 逮捕段階の国選弁護実現に向けて―当番弁護士30年の経験を踏まえて●大出良知/髙見健次郎/有働悠一/長沼正敏/岩井羊一

[特集3]ビデオ証言をめぐる法と心理学
問題提起と特集の趣旨●指宿 信
ビデオ証言と証人審問権―アメリカ合衆国における判例法理の分析●岡田悦典
心理学の先行研究について●藤田政博
法廷劇を用いた対面・遠隔証言の差異に関する心理学実験の報告●若林宏輔/水野亮太

[刑事弁護レポート]
いわゆる特殊詐欺事件において執行猶予判決を獲得した事例●山口早紀
控訴審で麻薬輸入の故意が認められないとして無罪となった事例●平田実穂子
放火症で心神耗弱が認められた事例●戸塚史也 
植物を煮出したお茶の麻薬該当性が問題となった事例●喜久山大貴

[連載]
この弁護士に聞く(44)●戸舘圭之 ●インタビュアー:山本有紀
ケース研究・責任能力が問題となった裁判員裁判❻ 起訴前鑑定人証言を基礎にして導いた無罪判決●高瀬雅之/田口寿子/菅野 亮
冤罪の構図―プレサンス元社長冤罪事件(4) 冤罪の構図と冤罪の構造●西 愛礼
通訳人随想録(2)あるかも接見通訳●丁海玉
桜丘だより(82) 更生支援計画●櫻井光政
刑弁人情酒場(11) 最高の誕生日プレゼント●松本浩幸
科学的な裁判のための法医学ガイダンス15 法医学からみた「下山事件」の真相(5)●本田克也
法律家のための犯罪学入門(51) 名古屋刑務所暴行事件を犯罪学する●浜井浩一

[コラム]
一刻も早く袴田さんに「無罪」を!●編集部
刑事弁護ニュース 第20回季刊刑事弁護新人賞授賞式と記念セミナー開催●編集部
新人弁護士日記 研修・勉強会のありがたさ●田中祥之
刑事弁護ニュース 映画「Winny」の反対尋問シーンとダイヤモンドルール―連載再開の予告を兼ねて●ダイヤモンドルール研究会

[文献案内]
実務に役立つ論文紹介(33)●津金貴康/松本浩幸
ブック・レビュー マイケル・J・サックス=バーバラ・A・スペルマン著(高野隆ほか訳)―『証拠法の心理学的基礎』●浜田寿美男
ブック・レビュー 藤野京子=鷲野薫著『ワークブック窃盗離脱プログラム リ・コネクト』●林 大悟

[お知らせ]
第21回季刊刑事弁護新人賞刑事弁護活動レポート募集のお知らせ
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