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文明開化以降の日本には、いつも羊がいた!
日本近代史においては、戦争や貿易摩擦、不景気や震災のなかで牧羊(緬羊:めんよう)が何度も国策とされたがそのつど挫折を繰り返してきた。戦後は御料牧場を始めとした農地解放と産業の変化等、その歴史は波乱に満ちていた。
そこには、不屈の挑戦を続けた多くの技術官僚や民間人がいた。信念を持ってたゆまぬ努力を続けた羊をめぐる人々の生き様―忘れられた日本の緬羊史を、在野の若手研究者が独自の視点
でとらえ、執念とも言える膨大で緻密な調査と関係者への聞き取りで浮かび上がらせた、渾身のノンフィクション!
本書と関わりの深いキーワード:幕末、明治維新、アジア太平洋戦争、植民地朝鮮、満州、満蒙開拓、移民、引き揚げ、御料牧場、三里塚、畜産、酪農、地方史・郷土史…
【目次】(抜粋)
プロローグ――忘れられた牧羊史
第一章 創業の志
第二章 前途を拓く
第三章 「緬羊」時代の到来
第四章 ユートピアの伴侶
第五章 戦争と羊
第六章 復興を支える
エピローグ――それでも羊を飼う理由
あとがき
主要参考文献
取材・調査協力機関一覧
注