勿忘草をさがして

真紀涼介 著

1,870円(税込)

東京創元社

謎が、植物が、青年二人を大人へと導いていく――。校舎から次々に消えていく鉢植え、毎年祖父の命日近くに届く差出人不明の押し花の栞。草花が絡むささやかな“事件”の先で、成長と思いやりが萌芽する瞬間を切り取った瑞々しい連作短編集。第32回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。