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現在,SDGsの理念に沿った研究が植物バイオテクノロジーの分野でも進められている.環境負荷の軽減,生物資源の保護,健康の維持等につながる開発事例を,食品と医薬品を中心に,一般の人たちへわかりやすく紹介する.
■目次
はじめに--SDGs時代の植物バイオテクノロジー
【イントロダクション】
1章 食品や医薬品のあり方が変わる背景
【食品編】
2章 食の変化の歴史--果実やトマトを中心に
3章 タンパク質危機を救う植物由来の代替肉
4章 培養肉生産に果たす植物バイオテクノロジーの役割
5章 トマトでつくる希少なタンパク質「ミラクリン」--酸っぱいものが甘くなる!
6章 有害なグリコアルカロイドを含まないゲノム編集ジャガイモ
7章 ゲノム編集で栄養価を最大限に--GABA高蓄積トマト
8章 穂発芽しないコムギをめざして
9章 アメリカで初めて商品化されたゲノム編集食品--Calyxt社の高オレイン酸ダイズ油Calyno
【医薬品編】
10章 薬の歴史--植物科学とのつながりを紐解く
11章 植物の有用成分を微生物でつくる 合成生物学の活用
12章 インターフェロンをつくるイチゴ--イヌの歯肉炎軽減剤
13章 植物からワクチンをつくる--コメ型経口ワクチンの開発
14章 パンデミックにも対応,植物由来のVLPワクチン
【社会編】
15章 食品や医薬品への消費者の意識変化とこれから
おわりに--SDGsに貢献する植物バイオテクノロジー