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公民権運動の多面性とは?四人の女性の生き方から見る多様に展開された公民権運動、非黒人カトリック教徒とユダヤ教徒、同性愛者との運動接点を開く繋がり、人種という「創られた」概念で差別化されたアメリカ社会の歩みを問う
目次
はしがき
第一部
第一章 公民権運動の祖母たち──メアリ・C・テレルと
ナニー・H・バロウズの場合……岩本裕子(浦和大学教授)
第二章 アトランタの黒人女性を動員した草の根公民権運動
──ルビー・パークス・ブラックバーンの
有権者登録活動を通して…………西崎 緑(熊本学園大学教授)
第三章 「誰のための民主主義か」──ロスアンジェルスにおける
長い黒人自由闘争とシャーロッタ・バス……土屋和代(東京大学准教授)
第二部
第四章 カトリック教徒による人種平等を求める闘い
──マーガレット・ “ ペギー”・ローチを
事例として…………………………佐藤千登勢(筑波大学教授)
第五章 ユダヤ人の公民権運動への参加とホロコースト
──マリオン・イングラムを中心に……北 美幸(北九州市立大学教授)
第六章 警察暴力とマイノリティ間の連帯
――ハリー・ヘイのゲイ・アクティビズムと黒人自由闘争、
1930 年代〜1969 年………………………兼子 歩(明治大学専任講師)
第三部
第七章 「社会的構築物としての人種」概念に基づく通史的展望の意義
──五つの設問を媒介に駆け足でアメリカ史を
概観する試み………………………………川島正樹(南山大学教授)
あとがき
索引(人名+歴史事項)