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大文字の国家と小文字の個の実存、どちらを拠り所とするか?必要な思想とは、両者を交差させ、何かを明らかにすれば終わりなのではなく、人が答えを見出していない問いを立て、それに答えようと試みる知的営為の由である。
目次
【Ⅰ】ポストナショナリズムの精神史
〈思想〉とは何か
〈精神史〉とは何か
イエス、ポストナショナリズムの原点として
見果てぬ〈共同性〉への夢─あるいは異和感の由来
ハイブリッドの精神─土着/外来の対立を超えて
【Ⅱ】国家と実存
方法としてのトルコ─あるいは《日本近代の逆説》をめぐって
ファシスト国家の起源─あるいは見果てぬ《共同性》への夢
〈アジア〉から〈東洋〉への転換─あるいは人種概念としての「アジア人」
実存的個人主義─〈個人主義〉と〈私人主義〉の根本的差異について
〈表現〉への航行─ぼくはどうして『ポストナショナリズムの精神』を書いたのか(1)(2)(3)(4)
【Ⅲ】民族、言語、宗教、国家
「ユダヤ人国家」の彼方へ─ユダヤ人/ユダヤ教徒をめぐる言語論的考察